NY弁護士資格とCLE

 

[NY州弁護士資格を取得された方向け]

 

CLEは、continuing legal educationの略で、生涯法律学習と訳されていたりします。

 

NY弁護士の資格を取得したら、あとは更新時に手続をしていけばいいと思っていたら、そうではないんですね。一定数の単位(クレジット)のCLE (研修)を毎年受ける必要があります。

 

admissionの前に受けることが義務となっている研修も2単位(クレジット)として組み込まれますよね。

 

「practice law in New York」と言える場合、継続的に必要な研修を受ける必要があります。そうすると、海外で働いている場合は不要じゃないの?と思われますが、NY弁護士資格を有する人はすべからく「practice law in New York」を満たすと推定されるそうなので、それに該当していないことの立証責任は弁護士側にあるそうです(こちらを参照)。名刺にNYの資格を記載している場合は資格を使用していることになるのか等いろいろ議論されていますが、実際のところは分かりません。

 

さて、受講すべき研修ですが、特に、資格取得してから1、2年の間に受けるべき研修の内容は、3年目以降の人とは別個ですので、注意が必要です。

 

具体的には以下の内容の研修を、1年目(資格取得してから1年が経過するまでの間)、2年目にそれぞれ取得する必要があります。

Ethics and professionalism 3
Skills 6
Law practice management and/or areas of professional practice 7

 

研修にはtransitionalとnon-transitionalの区別がありますが、2年目まではtransitionalのものをとる必要があります。transitionalは、実務的なスキル又は基本的・入門的レベルのコースを意味するようです。

 

このうち、第3類型についてはどの方式でもいいのですが、第1、第2類型については、ライブ研修又は認定を受けたwebinar (オンラインでもインタラクティブに質問等ができるもの)しか認められない、とされています。これは、2016年の規則変更に基づくものです。

 

ただし、海外で仕事をしている場合は、2年間で16単位(クレジット)までは自由な方式でかまわないとされています。実際には以下のように記載されています。

 

“Newly admitted attorneys based in law offices outside the United States may earn a maximum of 16 of the required 32 credit hours through any approved format. The remaining credits must be completed in a format permissible for the category of credit.”

 

この書きぶりだと、2年通算で考えて、EthicsかSkillsのいずれかについて所定の方法で2単位とれば、他はオンライン研修で足りるということになるのかな、と思います(保証の限りではありませんが)。

 

ですので、資格を取得した方は、New Yorkに在住中に、EthicsとSkillsの分野を中心にライブ研修を受けておくと日本に帰国したときに楽です。現地だと、CLEの研修はいくらでもしていますから。Evenbriteというアプリでも探せますし、各大学のイベントサイトでも探せます。

 

研修を受けるとペライチのcertificate of attendance (オンライン研修の場合はPDFの場合も)を受領します。これは、4年間保存する義務がありますが、原則としては、どこかに提出する必要はありません。2年目の誕生月の更新時に、研修要件を満たしたかどうかを自己申告することになっています。

 

以上のことの詳細は、こちらをご確認ください。皆様の参考になりましたら幸いです。